2022年6月にweb受験した「情報資源組織論」の科目終末試験の問題と解答例になります。
見直せば修正したい箇所は多々ありますが、試験で実際に提出したものをそのまま掲載させていただきます。少しでも参考になればと思います。
*注* 解答例の丸写し提出は大学より禁止されていますので、参考程度に留めて下さい。
「情報資源組織論」科目終末試験〜2022年6月問題〜
主題分析における翻訳では何を行うのか述べなさい。
【注意事項】
教科書等の内容をそのまま抜き出すのではなく、自分の言葉で記述してください。
*字数制限なし
「情報資源組織論」科目終末試験〜解答例(65点)〜
日々の中で遭遇した問題について、新たな情報を資料などの中から探しだし、対処しようとする。その場合、自分の関心のある話題・事柄・事物について、「〜に関する情報」を探しだそうとする。このことを、情報資源に対して「主題検索」を行うという。未知資料検索に対して行われる検索方法となる。近年の情報化社会において、ある主題について知りたいという欲求は多岐にわたり、それに対応した検索方法が必要となる。そこで、主題ごとに秩序的に整理しておき、後に主題検索しやすいようにしておくという「主題組織」を行う必要が生じた。
主題組織とは、「主題分析」を行って資料の主題を確定し、これに基づいて「翻訳」を行って索引語を決定するという、一連のプロセスで行われるものである。まず「主題分析」の段階では、対象資料が「何に関して」書かれているのかを明らかにする。つまりその資料の主題を発見して確定する作業である。次に、主題分析の結果に基づいて、ふさわしい索引語を割り当てるのである。索引語を、件名標目表・シソーラス・分類表などの統制語彙表の中から選び出した語もしくは分類記号に変換する作業となるため、このプロセスは「翻訳」と呼ばれる。件名標目表・シソーラス・分類表はつまり「翻訳」のためのツールである。
索引語とは、アクセス・ポイントに採用される語のことであり、自然に思いつく語などの「自然語」と、語や記号を人工的に統制する「統制語」がある。自然語を用いた場合には、同義語や類義語の問題が生じるため、それらを網羅しなければ検索漏れの原因となる。それに対し、統制語を用いた場合には、同義語や類義語のなかの一つを選択し一つの表現に限定される。この仕組みでもれなく検索することができるようになり、検索の精度が上がることとなる。
主題組織法には、「分類法」と「件名法」(「シソーラス」による方法を含む)の二種類がある。分類法とは、分類で資料を検索可能にするものであり、件名法とは資料の主題を表す語によって資料を検索可能にするものである。「翻訳」の作業では、分類法では分類表を用いて分類記号が、件名法では件名標目表・シソーラスを用いて語が割り当てられる。件名標目表は事前結合索引法のための、シソーラスは事後結合索引法のための統制語彙表である。シソーラスでは語の意味関係の統制が行われ、件名標目表では語の意味関係の統制と語の結合順序の統制を行う必要がある。
(1061字)
感想
この科目では、「教科書等の内容をそのまま抜き出すのではなく、自分の言葉で記述してください。」「解答は箇条書きではなく、つながりのある文章で記述してください。」という注意点を伴うことが多いようです。
今回の設題は、「科目終末試験問題」に似た系統の設題がありましたが、過去問では類似問題がありませんでした。いかに学習したことを自分の中に落とし込めているか、が問われる設題でした。
解答例を見ていただいたらわかりますが、自分が「主題分析」「翻訳」の概要しか記述していないことに、終了5分前に気づきました。「規程」について記述したり、具体例を挙げるなど、翻訳についてもう少し書けたはずなのに、完全に内容不足の解答となってしまいました。合格点を頂けてありがたいです。。
「科目終末試験問題」 5.主題組織作業について述べなさい。

試験が終了した段階で、最も後悔した科目です。もっと書けたはずなのに、設題の切り口が少し変わっただけで解答できなくなるのは、深く理解できていない証拠ですね(^_^;)
試験本番で、設題を見て慌てずに、まずは解答のおおまかな流れを考えてから書き始めれば、こんなことにはならなかったのかな、と思います。
また、語彙力のない私には、「教科書等の内容をそのまま抜き出すのではなく、自分の言葉で記述してください。」という注意書きは、かなりプレッシャーになりました。

私は、「情報資源組織論」の試験を受けるまでに、メディア授業である「情報資源組織演習」を一部受講してから受験しました。メディア授業では「翻訳」作業をどのようにするのかひたすら学んでいたのに、なんというか“木を見て森を見ず”の解答となってしまいました。K先生ごめんなさい。。
試験で使った参考資料
「情報資源組織論」を受験するために必要なレポートについては、別で記載しています。
(メディア授業「情報資源組織演習」の学習方法については、また別で記載したいと思います)
科目終末試験について、総論的なことを記載しておりますので、参考になれば幸いです。