近大通信で司書資格をとるにあたり、学習する過程でいろいろな疑問を持つことがありました。ちょっとしたものから、問い合わせようなか?と思うものまで様々です。ここでは、答えを見つけられたものについて、記載していこうと思います。
同じように学習を進めている皆さまの、ちょっとした疑問を解決できる場になれれば幸いです。
今回は、レポートについて、特に科目ごとのよくある疑問・質問をまとめてみようと思います。
図書館概論レポート
実際に図書館に行って取材をするのか?
その通りです。ホームページなどで公表されているデータについては、予め自分で調べておきましょう。御自身でアポイントを取って、日程調整をする必要があります。
「図書館インタビュー」として別の記事でまとめていますので、ご参照下さい。
「図書館サービスの種類とその内容」の書き方は、各内容について記述するのか、ポイントを絞って記述するのか?
こちらの質問については、添削されている吉植先生からの返答がありましたので、引用します。
『図書館サービス概論』のテキストを参考に、字数制限に合わせて主要なものに絞って書いて下さい。その図書館独自で特徴的なものがあれば、それも書くと良いです。
司書の広場より引用
どんな資料を添付するのか?
先輩方の記録を見ますと、インタビューした図書館の外観を写真に撮ったり、ホームページなどからでは確認できない資料(図書館に配置されているパンフレット)などを添付しているようです。
私がインタビューした図書館にはパンフレットなどがなかったので、特に添付はしていません。その点について、講評で特に指摘はされませんでした。
図書館情報技術論レポート
提出したレポートが再提出ばかりで凹む…
先生の講評と先輩方のブログを参考にすると、以下の要点を押さえる必要があるようです。
- 「図書館を最大限に活用する」を定義づける。
- 「図書館利用を円滑にする」を定義づける。
- 例として挙げた情報技術の機能が生み出すメリットは、上記の定義にどのような影響を与えていると考えたか書く。
また、例として挙げる情報技術の数は、3〜4例にしておいて、その中に自分の考えをふんだんに盛り込んだら良いのかな、と思います。

渾身のレポートが再提出になると、凹みますよね…
ただ、回数を繰り返すごとに理解が深まっています。レポート作成技術も上がっているはずです。
経験値はたまる一方!めげずに取り組みましょう!
図書館サービス論レポート
「比べて評価」とあるが、複数の図書館にインタビューに行くのか?
調査し記述する図書館は、1つの館で問題ありません。加えて、その図書館と他図書館を比較する必要があります。
近隣の同規模自治体や平均値などと比べて、相対的に評価(例えば、「人口一人当たりの蔵書数・貸出数」)すること
レポート作成上の留意事項・ポイントより引用
このように留意事項が記載されています。
先輩方の経験談を見ますと、『日本の図書館 統計と名簿 2021』を参照して作成された方が多いようです。この本では、公共図書館の各種数値が記載されており、規模別の全国の平均値が記載されています。そこから一人当たりの蔵書数・貸出数の比較ができます。まずは参照してみてはいかがでしょうか。

私の場合は、先輩方の経験談にたどり着く前にこのレポートを作成しましたので、上記『日本の図書館 統計と名簿 2021』は使用しませんでした。
自分が調査した図書館が、全国的にどのような特徴があるのか、平均的なのかなど知るためにも、統計を見ておくことは大切かなと思います。
平均と逸脱した図書館を見つけて、調査してみるきっかけにもなりますよね。
どのような図書館と比較するのか?
先輩方の経験談を見ますと、人によって比較する対象は様々だったようです。
私の場合は、自分の住んでいる市の人口は、県内には同規模の市町村がありませんでした。そのため、「県内に同規模自治体がないため、他県で◯◯市(約◯万人)の人口同規模自治体と比較する。」と前置きした上で、比較しました。そして、全国市町村の人口ランキングなどで、人口の近い市町村を検索しました。前後5つ程度の市町村の市立図書館(中央館)を検索し、人口一人当たりの蔵書冊数、貸出数が記載されているものを採用しました。
複数を調べると、私の住んでいる市の図書館は「蔵書は多いが貸出数が少ない」という特徴があることがわかったので、そこについて記述しました。
以下は、「司書の広場」に記載されていた先輩方の経験談です。どのような図書館を比較対象にしたのか、工夫されていることがわかります。
1.人口10万人以上15万人未満(調査した図書館と同規模)の全国の自治体にある市区町村立図書館の平均値との比較
司書の広場より引用(一部改変)
2.同県内で、一番人口の近い自治体の市立図書館との比較
1.自分が住んでいる市(N市)の次に同都道府県内で人口の多い市
司書の広場より引用
2.自分が住んでいる県から一番遠い一度行ってみたい都道府県の市でN市と人口が同じ規模の市
3.東京23区のうちN市と人口が同じ規模の区
1.全国公共図書館全体の平均
司書の広場より引用
2.全国の区市立図書館の平均
3.政令指定都市20市の平均
4.人口がほぼ同数の市(数市)
5.近隣県の県庁所在市(数市)

どんな調査結果になったのか、皆さんのレポートを読んでみたいです。
ただ、ブログなどで見る限り、身バレ防止のために調査した図書館の具体的な市町村・名称を挙げていない場合が多く、ちょっと残念です(私もですが…)。
こういった学生のレポートから情報収集ができて、添削する先生、大変でしょうけどうらやましいです(^_^;)
使用するデータは、図書館一館のみの数値ではなく市全体の数値になるが、それでよいのか?
市全体の数値でかまいません。市単位で比較する形式でよさそうです。
児童サービス論レポート
直接サービスと間接サービスについての記述は、一般的な視点なのか、児童サービスにおける直接・間接サービスに絞るのか?
過去に先輩が、学習質疑で先生に質問されていた記載がありました。
「児童サービスにおける直接サービス、間接サービスと捉えてください。」と返答があったようです。
「司書の広場」を活用しよう!
KULeD上には、学生どうしが質問し合える場が設けられています。
「KULeD」→「掲示板」→「司書の広場」
ここでは、学生どうしが気軽に質問を投げかけたり、答えたり、応援し合ったりしています。キーワードを「検索」に入力すれば、過去に先輩方が質問された内容が見られるので、大いに参考になるかと思います。

一緒に学習しているなぁと実感できる場でもあります。疑問がなくとも、ちょこちょこと覗いてみると励みになります。
ただし、より個人的な内容については、直接事務局に問い合わせることをお勧めします。事務局の方も「司書の広場」に返答することが度々あり、「それは個別にお答えします」と対応されることもあります。

事務局の方の返答の早さは、お墨付きです!私の入学する意思を後押ししてくれる対応の早さでした。
ちょっとした疑問が足止めとなって学習が滞らないよう、気軽に質問することをお勧めします。